基礎知識
インターネット接続が遅い原因と具体的な改善方法
速度テストの見方と、自宅でできるスピードアップ対策
「ネットが遅い…」そんなストレス、誰でも一度は感じたことがあるのではないでしょうか?
動画が止まる、ページがなかなか表示されない、会議中に声が途切れる…。
でもご安心ください。インターネットの遅さには原因があり、対策もあります。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、
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インターネットが遅くなる主な原因
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速度テストの見方
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自宅でできる具体的な改善方法
を順を追ってご紹介していきます。
1. インターネットが遅くなる原因とは?
まず、「どこで遅くなっているのか?」を知ることが大切です。遅さの原因は大きく分けて次の4つです。
通信回線そのものが遅い
古いADSLや、共用のマンション回線などは、そもそも速度に限界があります。
利用者が多い時間帯にアクセスしている
夜や週末など、みんながネットを使う時間は“渋滞”が起きて速度が落ちます。
Wi-Fiの電波が弱くなっている
ルーターの場所や壁、家具、電子レンジなどの影響で電波が届きにくいことがあります。
使っている機器やアプリが原因になっている
古いスマホやパソコン、バックグラウンドで大量に通信しているアプリがあると、通信が遅くなります。
2. まずは「速度テスト」で今の状態を確認しよう
ネットが遅いと感じたら、まずは現状の速度を測ってみることが大切です。
スマホやパソコンから簡単にチェックできます。
おすすめの速度測定サイト
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Fast.com(Netflixが提供)
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Speedtest.net(Ookla)
測定時のポイントは次の通りです。
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他の人が動画を見ていたり、大量通信をしていないタイミングで測定する
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できればWi-Fiではなく、有線LANで測定する
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1回だけでなく、時間を変えて数回測ると正確です
テスト結果でチェックするべき主な数値
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ダウンロード速度:動画やWebページの読み込みに関わる速度。目安は10Mbps以上。
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アップロード速度:ビデオ会議やSNSへの投稿に必要。5Mbps以上あると安心。
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Ping(応答速度):レスポンスの早さを示す。50ミリ秒以下が快適ライン。
3. 自宅でできる具体的な改善方法
速度テストで「やっぱり遅い」と感じたら、次のような改善方法を順に試してみましょう。
ルーターの設置場所を見直す
ルーターはできるだけ家の中央かつ高い位置に置きましょう。
床に置いたり、部屋の隅っこ、テレビや電子レンジの近くは避けたほうがよいです。電波が遮られてしまうことがあります。
ルーターを再起動する
長く使っていると、ルーターの内部に不具合が溜まってくることも。
一度コンセントを抜いて、30秒待ってから再接続してみましょう。それだけで改善することもあります。
Wi-Fiの周波数を切り替える
現在使っているWi-Fiの設定で、「2.4GHz」から「5GHz」へ切り替えができる場合があります。
2.4GHzは遠くまで届くけれど遅め、5GHzは速いけれど壁に弱い。速度を重視したいなら5GHzがおすすめです。
使っていない機器を切断する
スマート家電や古い端末が常時Wi-Fiにつながっていませんか?
それらが通信帯域を使ってしまっている可能性もあります。不要な機器はWi-Fiから外しておくと改善につながります。
中継器やメッシュWi-Fiを導入する
家の構造上、電波が届きにくい場所がある場合は、電波を補助する機器を使うのが効果的です。
中継器やメッシュWi-Fiは、離れた部屋にも安定した電波を届けてくれます。
有線接続に切り替える
パソコンやゲーム機、テレビなどの通信量が多い機器はLANケーブルで接続すると非常に安定します。
特にリモートワークやオンライン授業など、確実に繋げたい場面では効果絶大です。
4. それでもダメなときは「契約回線の見直し」も
さまざまな対策をしても改善されないときは、回線自体に問題がある可能性があります。
たとえば、以下のようなケースが該当します。
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契約しているプランが古く、通信速度がもともと遅い
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建物全体で回線を共有しているため、時間帯によって極端に速度が落ちる
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プロバイダーが混雑していて夜になると常に遅い
このような場合は、1Gbps以上の光回線への変更や、プロバイダーの乗り換えも視野に入れてみましょう。
おわりに
インターネットが遅いと、仕事も遊びもストレスがたまりますよね。
でも、原因を知って対策を取ることで、驚くほど快適になることもあるんです。
まずは「今の通信速度を測る」ことから始めて、できるところから改善してみましょう。
もし改善が難しいようなら、回線の契約自体を見直すのも一つの手です。
あなたのネット環境が、今日から少しでも快適になりますように!